土地の購入に当たっては、面積と価格のバランスの他、立地などを総合的に勘案して検討を行うことが常になっています。しかし、購入に当たってはこれらの他に有効面積を確認することが必要です。例えば傾斜地の場合は斜面部分に建物が建築できない場合が少なくありません。

また、通路に面積を取られる旗竿地と呼ばれる形状も有効面積が狭くなる代表例です。面積の表記に惑わせられることなく実際に使えるのは、どれくらいなのかを特殊な形状であればある程入念に確認することが、失敗しないコツと言えます。なお、土地の資産価値は劣化しませんので、そういう点からも確認を心がけましょう。

不動産の流動化について

不動産などの資産の流動化の信託は、企業の財務改善や資金を調達するために利用され、その数は増加していっています。具体的には、新築の物件や改築などによって、価値が高められた物件を売却し、利益を上げるのです。不動産が生み出す利益を裏付けとして、「資金の流動化に関する法律」にもとづき、証券を発行するなどといった方法で資金を調達します。

信託銀行などでは、融資や証券などの業務で得たノウハウを利用して、これらの事業に取り組んでいます。また、価値の下がった物件を買い取って、新たなニーズに合わせた独自性を持った改造を行うことで本来の価値を見いだし、これを必要としているお客様に売り出すといった事業も行われています。